寄井座の衣装展

終了しました

周りを山々に囲まれ、清流が流れる神山町。かつては木材で財をなし、現在ではすだちの生産量全国1位であるとともに、アートやIT企業などを受け入れ、地域の活性化に取り組んでいる町として有名です。
その神山町を拠点に活動する「寄井座」の歴史は長く、嘉永元年(1838)に発足した人形座といわれ、数多くの人形頭や衣装、舞台道具を所有しています。
人形用の着物や帯は、地域の女性たちが集まり、役柄に合わせた金糸の刺しゅうを施したり、侍が羽織る陣羽織の龍の柄には、目にガラス玉を用いるなど大変豪華な仕上がりになっています。また、数ある衣装の中には、明治時代の寄贈者の名前が記されたものもあり、地域一丸となり人形浄瑠璃を盛り上げていたことがうかがえます。
今回の展示では、人形浄瑠璃の農村舞台公演の際に、淡路の人形座が一座の衣装すべてを竹竿に掛けて舞台いっぱいに広げてみせた「衣装山」を、寄井座の衣装をお借りして再現します。
毎年4月に開催される神山町の小野さくら野舞台の時期に近く、春先にふさわしい華やかな人形の衣装の数々を、この機会にぜひご覧ください。

  • 開催日
  • 2017.03.12(日) 〜 2017.03.26(日)
  • 開催時間
  • 9:30~17:00
  • 開催会場
  • 徳島県立阿波十郎兵衛屋敷

住所:徳島県徳島市川内町宮島本浦184

  • 入場料
  • 一般:410円
    高・大:300円
    小・中:200円