徳島は日本で最も多くの人形座が活躍する人形浄瑠璃の国。
各座の特色ある活動を紹介し、阿波人形浄瑠璃の魅力を広めることを目的に「阿波人形浄瑠璃の世界」を開催します。
第1弾は、神山町を拠点に嘉永元年から続く「上村都太夫座」(通称/寄井座)が出演します。
寄井座は、貴重な舞台衣装や頭を多数所有してますが、長い歴史の中で、現在では上演ができず、舞台に登場しなくなったものもあります。
第1部では、その中から約100年前に活躍した人形師・初代天狗久が製作した馬や、九尾の狐といった普段の公演では絶対に見ることができない人形を持って登場してもらうとともに、寄井座の稽古風景や公演の様子、また人形を保管している古い蔵など、スライドショーを使用して同座の紹介をします。
また、第2部では、太夫/竹本友寿、三味線/鶴澤友喜久とともに「艶姿女(はですがたおん)舞(なまい)衣(ぎぬ) 酒屋の段」の上演を行います。上演の前には、同演目の見どころ・聴きどころを浄瑠璃人形遣い勘緑さんが解説しますので、初めて人形浄瑠璃を見る方でも十分にお楽しみいただけます。