徳島は全国で最も多くの人形座が活躍している人形浄瑠璃の国。
中でも、県内有数のみかんの産地である勝浦町を拠点とする「勝浦座」は、江戸時代に発足した人形座で、徳島で最も伝統ある人形座のひとつです。上演できる外題は28演目にもおよび、国内外での上演のほか、毎年、徳島市八多町の「犬飼農村舞台」で人形浄瑠璃芝居を奉納しています。
今日までの勝浦座の魅力を伝えることを目的に「阿波人形浄瑠璃 勝浦座の世界」を開催します。
特別公演では、
お客様から一番要望が多かった「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」の続き
「十郎兵衛 内の段」や、
コミカルで縁起の良い「えびす舞」、
そして十郎兵衛屋敷では初上演となる「摂州合邦辻 合邦内の段」
といった普段見ることができない演目をご覧いただけます。
特に「摂州合邦辻」は、勝浦座にとっては8年ぶりの上演であり、
プロの太夫、三味線奏者との共演とあって、見ごたえ・聴きごたえ十分です。
また、勝浦座は、数多くの人形頭や衣装を所有しています。
明治時代以降に作られた衣装や、
ひなまつりの時季らしい女性用の豪華な着物(打掛)などをお借りした
特別展「木偶の衣装展」と併せてお楽しみください。
【特別公演】
※11:00、14:00の 「傾城阿波の鳴門順礼歌の段」と併せてお楽しみください。
●3月11日(日)
11:35&14:35
傾城阿波の鳴門 十郎兵衛内の段
太夫/竹本友寿、三味線/鶴澤友喜久
●3月21日(水祝)
11:35 えびす舞
十郎兵衛屋敷初公演!
14:45 摂州合邦辻 合邦内の段
太夫/竹本友和嘉、三味線/鶴澤友勇