大正6年(1917)、鳥居龍蔵は、大阪毎日新聞社の社長である本山彦一とともに、近畿地方各地で考古学的な調査を行いました。その成果は、代表的著作である『有史以前乃日本』のもととなり、鳥居独自の日本人起源論である「固有日本人」論の形成に大きな影響を与えることとなります。
今回の企画展では、鳥居のライフワークのひとつである日本人起源論を取り上げ、これを支援した人物として本山彦一に焦点をあて、当館が所蔵する近畿調査についての資料を公開するとともに、12点の重要文化財を含む関連遺跡の資料を展示することにより、その活動の実態に迫ります。