鳴門市出身の現代舞踊家 桧瑛司(1923年3月7日 – 1996年1月10日)氏は、戦後、現代舞踊の振興に尽くし、後進の指導にあたる傍ら、徳島に伝わる民謡、民俗芸能の採集・調査研究に取り組みました。20年にわたり、自らカメラと録音機を担いで、四国各地の集落を訪ね歩き、脈々と唄い・踊り継がれてきた阿波の唄、祭り、集落の人々を、2,000枚以上の写真と音源に収めました。
ファインダー越しの桧さんの視線の先には、祭りに熱い思いを込めた人々、郷土の文化とともにある暮らし、また、その土地に広がる景色など、想像を絶する豊かな音と芸能の世界の存在がありました。
本展覧会では、膨大な資料の中から30点以上の写真の展示をするとともに、写真に収められた祭りの背景に流れていた唄をイヤホンでお聞きいただけます。
情熱的なリズム、ニュアンス、旋律、そして素朴で力強く大胆にあげる声。阿波、そして四国の人たちは、今日の阿波おどりに通じるファンキーな音楽の中で生きてきたことを感じることができる展覧会になっておりますので、この機会にぜひご来場ください。
・期 間 平成31年1月15日(火)~2月11日(月祝)
(9:30-17:00)
・主 催 阿波民族芸能文化保存会/徳島県立阿波十郎兵衛屋敷