大正時代、現在の鳴門市大麻町に存在した「板東俘虜収容所」で行われた文化活動で、最も盛んだったのは音楽活動でした。当時、ドイツ兵たちは、アジアで初めてベートーヴェンの交響曲第九番の全楽章演奏に成功しています。また、その翌日は、地域住民とも「和洋大音楽祭」などの演奏会を開き、音楽による交流を深めていきました。当コンサートでは、和楽器の代表格「筝」を中心に、洋曲や日本の歌を奏でます。曲目の中にはベートーヴェンの第九も含まれ、板東俘虜収容所の音楽活動で実現したような和と洋の融合を現世によみがえらせます。
■出演■
「Das Torio ‘鳴教 Harmonie’」
真鍋美恵(ソプラノ) 綾野幸恵(ヴァイオリン) 遠藤綾子(箏)
猪井恵朱(箏) 遠藤咲季子 岡田あおい 小幡空良 木下萌花 多田光葉 多田啓夏
朗読・進行:安倍久恵
■絵本■
「Life ライフ」 作:くすのきしげのり 絵:松本春野