「スノーマン」「風が吹くとき」などの名作が世界中で愛される英国の絵本作家レイモンド・ブリックスが自身の両親の人生を描いた感動の物語。
1928年、ロンドン。楽天的で陽気な牛乳配達のアーネストは、生真面目で働き物のメイドのエセルと恋に落ち、結婚。
最愛の息子の誕生、第二次世界大戦の苦難、戦後の経済成長を経て、二人が同じ年に世を去る1971年までを描いた傑作絵本が原作。
手廻式の脱水機やブラウン管テレビ、ダイヤル式の電話など、懐かしい生活の品々が丁寧に描かれています。
また英国の階級社会の色濃い1920年代から、ヒトラーの台頭、ヒロシマへの原爆投下、戦後の若者文化の到来など、エセルとアーネストの目を通して語られる20世紀の生活史も見どころです。